最近こめかみにイボなのかシミなのか、黒いのが増えてきたんだよね、という方。
それは脂漏性角化症というイボなのかもしれません。
イボ治療を受けられた患者様のご紹介
今回の症例は海でスポーツインストラクターをしていたという方、職業柄日焼けはどうしようもないが、イボを取りたいということでお見えになりました。
(御本人の了承を得てお写真を掲載させていただいております。ご協力ありがとうございました!)
頬に細かい色素斑が多発しています。触ると膨らんでおり脂漏性角化症と診断できます。脂漏性角化症については過去のブログも参照して下さいね。(シミって膨らむの?)
イボ治療の流れ
さて、この方も両頬の脂漏性角化症を全切除し、テープ貼付を2週間行って頂きました。再診時、テープを剥がした状態のお写真です。
テープを剥がしたばかりなので赤くなっていますが、茶色い色素斑はなくなっていますね!すっかり綺麗に治って、ブログでの写真の紹介も二つ返事でOKしてくださいました。この後、当院を紹介して下さった方とのランチなので見せてくるわ!と治療効果に満足なご様子でした。
当院では脂漏性角化症や黒子は高周波メス(エルマンDual EMC)を用いて切除、除去しています。良性病変である脂漏性角化症は通常保険適応での手術の対象とはなりませんので自由診療として治療を行っております。
イボ治療にかかる費用について
費用は1,100円Ⅹミリ数です。カウンセリング時にお見積りをお伝えいたします。いぼの切除は痛みを伴います。カウンセリング時に麻酔テープ(1枚110円)をご購入いただき、施術の1時間前に貼ってお越しください。たくさんある、またはどれがいぼだかわからない、という方は来院後に麻酔クリームを塗るオプションもあります(1,100円)
前述の通り、術後は2週間程度茶色いテープを貼って過ごしていただくことになります。また、術後の赤い皮膚はまだ弱い皮膚なので、テープを剥がした後も日焼け止めをしっかり塗って、紫外線を避けるようにしてください。
また、切除後はいったん赤黒く色素沈着を起こし、それが半年くらいかけて徐々に薄く目立たなくなっていきます。しばらくはかえって目立つように感じるかもしれませんが、いずれ薄くなりますのでハイドロキノン塗布や色素沈着を抑える内服などを併用して様子を見ます。
リスク:痛み、出血、色素沈着、色素脱失など。
この記事の執筆者
元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)