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眼瞼下垂と黄色腫の合併症例

更新日:2022年12月13日

本日はハードコンタクトレンズの長期使用症例で、たまたま眼瞼黄色腫を合併していた症例の手術経過をご紹介いたします。*ご本人の承諾を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!


眼瞼黄色腫とは??(以前のブログ記事も参考にしてみて下さい)


まぶたにできる白~黄色いできものです。中年以降に見られコレステロールの値が関係していることもありますが、必ずしも高コレステロール血症を合併しているわけではないようです。良性の病気なので、切除には保険は適応されません。美容的な理由のため、自費の手術になってしまいます。

しかし、眼の上にできるので整容的な悩みを抱えている方は多くいると思います。


術前のお写真です。

まぶたが重く、おでこには皺が深く刻まれています。写真ではわかりづらいのですが、開けづらいせいで顎が上がる頭位になってしまっています。





両眼の上瞼に黄色腫があり、特に左は大きくて目立っていますね。

この方は、挙筋機能が低下しており、眼瞼挙筋腱膜短縮術の適応がありますが、皮膚弛緩も結構あったので、黄色腫の部分もできるだけ取って重瞼形成を行う方針としました。ただし、デザインに影響するような大きな切除はしないで無理のない範囲で取ることとし、残った部分は後で高周波メスによる除去を検討すると言う事は先にお伝えしました。




術翌日のご様子です。皮膚と筋肉をかなりとったのでパンパンに腫れていますね。しかし術後2~3日がピークで、その後は腫れは吸収されていきます。




抜糸後のお写真です。腫れはだいぶ落ち着きました。既にこの時点で目がパッチリして見やすくなった、楽になったとおっしゃっていただきました。顎が上がる頭位も改善がみられます。






術後1か月のお写真です。おでこの皺も改善し、頭位も改善しています。眼の周りの腫れもスッキリしてきました。しかしあれだけの血腫でしたので、まだ少し腫れは残っています。

ご本人は、とにかく目が楽に開けられるようになった。目立つ黄色腫が一緒に取れて、本当に良かったと喜んでいただけました!

(症状の改善や手術経過には個人差があります)



元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。


  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。


などが代表的な症状です。

眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。



眼瞼下垂手術について



手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。

また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6千円程度かかります。

手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。


ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は1~2週間で徐々に軽快します。


リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)









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