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執筆者の写真HASUMI

眼瞼下垂手術は保険適応?術式によって違いはありますか?

更新日:10月7日

初診カウンセリングの患者様から「眉下切開は保険ではできないんでしょうか?」とか、「埋没法は自費ですか?」と聞かれることがあります。それぞれの術者の先生のこだわりもあると思いますが、私は眼瞼下垂症と診断されれば、その顔に最も適した術式を選んで行いたいと考えており、そのためには、目頭切開や埋没法なども選択肢の一つだと思っています。つまり結論から言うと、眼瞼下垂の診断基準を満たしていれば、どの術式であっても保険適応で行っています。


今回は、眼瞼下垂性と診断されて、保険適応の眼瞼下垂手術を行い、機能的にも見た目的にも満足された患者様のご紹介です。※患者様の了承を得て写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!



皮膚のたるみが強く、瞼が厚い症例の重瞼形成


瞼の皮膚が重く、垂れ目の見た目をなんとかしたいと他院から紹介受診された女性です。


眼瞼下垂手術を受けた女性の術前の写真

余剰皮膚が多く瞼が厚いため、眉下切開一択だなあと思ったのですが、御本人の二重希望が強かったので二重でいっちゃいましょう、と重瞼形成を行いました。術前の写真をよく見てみると奥二重ですね。奥二重では多分満足しないだろうと判断したのかもしれません。


術前のデザインですが、瞼の際から眉毛の下までは40ミリくらいあり、最大幅10ミリ、重瞼線の高さは8ミリでデザインをしました。瞼の皮膚は下が最も薄く、眉毛に近づくにつれ分厚くなってくるので、眉下切開で取るよりも二重のところで取る方が、皮膚の厚みの違いが目立ちやすく、二重はどうしても作ったような不自然な分厚い二重になってしまうことがあります。そのことは術前によくご説明して納得していただきました。



二重形成術の術前のデザイン


先日術後1ヶ月の検診にお見えになりました。

まだやや腫れており傷は赤みがありますが、瞼の被さりがとれ、上の方が見やすくなったとのことです。目がパッチリして若々しくなりましたね。

3ヶ月後くらいにはもっと二重幅も落ち着いてくることでしょう。またスッキリした二重となる頃、再診をお待ちしております!



眼瞼下垂手術後1ヶ月の女性の写真


眼瞼下垂手術は保険適応


眼瞼下垂症と診断されれば、眼瞼下垂手術は保険適応で行います。保険適応で行う眼瞼下垂手術は3種類あり、K219-1眼瞼下垂手術(挙筋前転法)、2眼瞼下垂手術(筋膜移植法)、そして3眼瞼下垂手術(その他)です。その中から術式を選んで行うのですが、眉下切開や埋没法は3その他となります。


気になる費用ですが、3割負担の場合、両眼の挙筋前転法は5万円を超えるくらい、その他の手術は両眼で5万円を超えないくらいです。これは日本で保険でやるならどこでも大体同じ金額です。手術は1回毎の金額であり、稀に再手術となることがありますが、その場合はまた費用はかかります。自費の手術が一般的にどうなのかはわかりませんが、返金や無料で再手術などは当然ありません。


*他院での美容手術の術後の修正などは保険適応の対象となりませんのでご注意下さい。また、保険手術である以上、2つの手術を同日に行うことはできかねます。例えば目頭切開と埋没手術などは分けさせていただいておりますのでご了承下さい。



今回は気になる眼瞼下垂手術の費用について詳しく解説いたしました。あくまでも眼瞼下垂症と診断されたうえでの保険適応の手術です。眼瞼下垂かどうかのご相談はお気軽にご来院下さい。


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眼瞼下垂手術について


元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。


  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。


などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。


手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。


手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。


ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。


リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。



眼瞼下垂専門サイトはこちら




この記事の執筆者


元町マリン眼科の院長・執刀医の蓮見医師


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子


所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)










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