こんにちは😃
看護師の竹下です。
角膜ヘルペスは口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルス(HSV:Herpes simplex virus)によって発症するものです。
単純ヘルペスウイルスは多くの方が子どもの頃に感染するといわれていますが、大人になってから初めて感染する場合もあります。
子どもの頃に初めて感染した場合、症状はほとんどないか、あっても軽いのに対し、大人になってから初めて感染すると症状が重症化することがあるので注意が必要です💦
このウイルスに一度感染すると、ウイルスは三叉神経に潜伏します。
風邪を引いたり、ストレスや疲労がたまり免疫力が低下した時に神経節のウイルスが活性化して、再発を繰り返します。
また、非常に感染力が強いのでウイルスのついた手で眼をこすったりすると簡単に感染してしまいます。
こまめな手洗いを行ったり、家族などに移さないようタオルを使い分けたる、コップの回し飲みをしないなど日常生活でも注意が必要です。
角膜ヘルペスには上皮型と実質型があります。
上皮型はウイルスが角膜の上皮層で活発に増えて上皮が欠損するタイプです。
顕微鏡で見ると病変が樹の枝のように見えるのが特徴です。(樹枝状角膜炎)
実質型はウイルスが角膜の中心層に増殖します。それにより体でウイルスに対する免疫反応が起こり、炎症が起き白く濁って見えます。(円板状角膜炎)
実質型の場合、角膜に濁りが残ると視力回復が難しくなり、視力が著しく下がると角膜移植が必要になります。
放置せずしっかりと治療することが大切です。
角膜ヘルペスの症状としては、眼がゴロゴロする・眼痛・なみだ目・充血が起こり視力が落ちていきます。
また、よく再発することが特徴で、目の感染症の中で一番失明率が高い病気です。
治療には上皮型の場合は抗ウイルス薬の局所療法に反応が良いです。
内皮型の場合は抗ウイルス薬の内服と軟膏、ステロイド点眼を処方します。
角膜ヘルペスの症状がでたらすぐに眼科を受診しましょう。
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