普通の眉下切開の症例写真がしばらくなかったなあ、と思っていたところ、お久しぶりに受診された方がとても映えそうだったので、思わずブログ出演をお願いしたところ、ご快諾いただけましたので供覧したいと思います。お写真のご協力ありがとうございました。
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眉下切開が良い適応の症例
奥二重ですが、ほとんど一重のように瞼の皮膚がかぶさっており、アイラインのアートメイクはほぼ見えません。眉毛を上げて目を開かなくてはならず、おでこには無数の細かい横皺が前頭筋の収縮を物語っています。特に耳側の皮膚がかぶさっており、テープで持ち上げると明るく感じて視界が広がるタイプの皮膚弛緩症です。このような症例はもともとの奥二重の目の形を活かしてあげる眉下切開が良い適応です。
眉下切開翌日の腫れ具合とダウンタイム
翌日の腫れ具合ですが、この方は割とひどかったほうです。それでも痛みはないと言っていただけたので良かったです。腫れを少なくするコツは、なるべく冷やすことと、当日は頭を高く保つことです。これから手術を受ける方は参考にしてみて下さい。
抜糸のときのお写真です。あんなにひどかった腫れも1週間でこのくらいにはなります。抜糸後からはお化粧ができますので、内出血は隠すことができます。ひどい内出血は赤~暗赤色~黄色になって2~3週間で吸収されます。このくらい腫れが引くと、もともとの奥二重がはっきりして、アイラインもきれいに見えますね。傷はまだ凸凹していますが、傷の違和感や硬さ、赤みは3ヶ月から6ヶ月くらいで改善していきます。
1ヶ月後には内出血もすっかり吸収され、腫れも落ち着いています。まだ腫れは完全になくなっているわけではないのですが、今までの腫れに比べれば実感としてはほぼないと感じる程度です。この方にはその後アートメイクも行っていただきました。
術後1年半後の傷跡
そして先日、1年以上ぶりに受診されました。目の調子はよく、快適に過ごしていると喜んで下さいました。
だいぶイメチェンされましたね、と問うと、この髪色はご自分でやってらっしゃるとのことでした。眼の問題が解決されて、ファッションを楽しんでいらっしゃるのを嬉しく思います。最近は髪を綺麗に染めている方を街でよく見かけますが、自分でやる勇気はないです。職業柄どうなんでしょうね。
傷跡に関してはやったオペレーターすらわからないほどになっており、傷をきれいに治すのは時間であるとつくづく思います。映える写真の提供ありがとうございました!
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元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について
手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。
手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。手術時間は片眼30分~両眼1時間位かかります。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者
元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)