コンタクトは眼球に直接つけるもので、高度管理医療機器、というものになります。それがどんなものかというと…
高度管理医療機器又は特定保守管理医療機器の販売業者又は貸与業者については、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下「医薬品医療機器等法」という。)第39条の2第1項の規定に基づき、一定の資格要件を満たした者を高度管理医療機器等営業所管理者として置き、医療機器による保健衛生上の危害の発生の防止に必要な措置を講ずることとされている。また、特定管理医療機器の販売業者又は貸与業者についても、薬機法施行規則第175条第1項の規定に基づき、一定の資格要件を満たした者を特定管理医療機器営業所管理者として置くことが義務づけられている。
つまりコンタクトを販売するためにはちゃんと講習を受けて、申請をしないと売ってはいけないということです。
ネット購入は便利ですが、ちゃんと度数があっているか、使用方法が間違っていないか、適切に使用しているか、使用時間を守っているか、などのチェックは実際にみないとわかりません。
コンタクトレンズ使用中に
*充血する
*ゴロゴロする
*乾燥感が強い
*かゆみがある
…などの症状があれば、眼科を受診しましょう。
今週はコンタクト使用中に充血、違和感、痛みなどで受診した方が2名いらっしゃいました。
角膜混濁があり、充血もありましたので、角膜潰瘍が疑われました。
角膜は黒目の表面の透明な膜ですが、角膜には血管がないので、病原体がついてしまうと血液の免疫は届きません。なので点眼で抗菌薬を頻回につけるしかないのです。
感染が悪化すると角膜は白く濁り、眼の中には膿が溜まって、最悪の場合角膜に穴が開いてしまったり、混濁が残って視力が回復しないケースもあります。
角膜潰瘍を起こす菌はいろいろな種類がありますが、真菌やアメーバなど、通常の検査では検出しにくい病原体のこともあります。
角膜潰瘍が進行するとこんな大変なことになります!
菌の種類は培養検査で確定しますが、培養の結果は1週間程度立たないとわかりません。抗菌剤に対する反応を見ながら、効果がない場合、他のものにかえていく必要があるので、頻回の受診が必要になります。
また、コンタクトでアレルギー性結膜炎になる方もいらっしゃいます。
アレルギー体質の方、連続装用時間が長い方、使い捨てでないコンタクトを使用している方、などが起こしやすい傾向にあります。
アレルギーもひどくなるとこんな状態に!
元町マリン眼科ではコンタクトレンズ処方も行っております。
初めて使う方でも、時間をかけて装用練習を指導しますので安心してご使用いただけます。
遠近両用のコンタクトレンズも取り扱っています。
処方箋の発行だけでも大丈夫です。
コンタクトを安全に使用して頂くために、3か月ごとの定期健診をお勧めしています。
特に成長期のお子様は、度数も成長とともに変わっていくことがあるので、適宜度数変更が必要です。
たかがコンタクト、と侮ることなく、ちゃんと定期検診を受けて、目を大事にしましょう。