今日は表情じわのボツリヌス毒素治療についてです。
ボツリヌス毒素はアラガン社の「ボトックス」という製剤が有名です。
しわを取る注射として世界中で使用されています。
でも実は皺取りだけではなく、いろいろな病気の治療薬としても長い歴史があります。
眼科領域では斜視や、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣などに使われます。
斜視の治療のお話は以前のブログをご覧ください。
ボツリヌス毒素はボツリヌス菌という細菌が作り出す毒素です。筋肉を弛緩させる作用があり、経口摂取で中毒を起こします。これを目的の筋肉に直接注射をして力が入らないようにするのです。効果は時間とともに弱まり、3ヶ月~半年くらいで注射の効果はなくなります。
注射の効果が薄れてきたら、再度注射することにより、皺が深く刻まれてしまうのを防ぐことができます。
対象となるのはおでこや眉間、目尻などの表情じわと呼ばれる大きな皺です。
こんな風になってしまったら…
今回のモデルさんは、お仕事が忙しいせいか、ふと気が付くと眉間にしわが寄ってしまっていると言う事でした。また、瞼も重くなってきていて、ついついおでこで持ち上げてしまっているそうです。
まず、自然な状態。
おでこにくっきり2本と眉毛の上にも皺があります。
力を入れてもらうと横に長ーい皺になりました。
眉間にしわを寄せてもらうと真ん中と眉頭にしわが現れました。
これが定着してしまったら困りますね。
この方は眉間に10単位、おでこに6単位の合計16単位打ちました。
投与後は2~3日後から力が入りにくくなり、
2週間後~1か月後くらいが効果のピークです。
1か月後のお写真です。
皺は薄くなり、皮膚もつるっとしています。
実は皮膚の浅いところにも効いていて、毛穴の収縮筋が弛緩するので皮膚の凸凹も改善されます。
娘さんからはつるつる~としょっちゅう触られるとのことでした!
元町マリン眼科では、表情じわでお悩みの方にボトックスによる治療を行っています。
当院ではアラガン社のボトックスビスタ®を使用しています。
価格は施注部位により単位数が異なります。1単位は税込み2200円です。
眉間…10単位~
おでこ…6単位~
両目尻…12単位~
エラ…20単位~
あご…4単位~
皺はお顔の年輪とは言え、やっぱりない方が若々しく見えますよね。もし気になる皺があれば元町マリン眼科へご相談ください。