クリニックで働くのは医師や看護師だけではありません。
他にも検査を専門とする視能訓練士(以前のブログ参照)や、受付スタッフ、検査スタッフ、事務や雑務をやってくれる事務長など、元町マリン眼科は、全員で一つのチームなのです。更には、出入りの検査の委託の方や、機械のメンテナンスやトラブルに対応してくれるメーカーの方など、いろんな方が関わっています。
今日はそんなマリン眼科スタッフの中の一人、金子さんについてです。
金子さんは眼科経験者として元町マリン眼科開院から働いてくれています。眼の病気はもちろん、薬の名前や検査の内容まで熟知しており頼もしい存在です。蓮見が以前働いていた眼科で新卒で採用されて、以降ずっと一緒に働いていますが、私の頭の中が見えてるのかと思うくらい、いつも用意周到です。
そんな金子さんの手記が、千寿製薬の業界誌に掲載されました!
なので、ブログでもご紹介したいと思います。
当院は昨年8月に開院。私は眼科経験者のひとりとして採用になり、オープニングスタッフとして働き始め半年が過ぎました。
開院前、約1カ月間の研修では眼の病気に関することや接遇などを学びました。そして、眼科経験のスキルをみんなと共有しながらスタッフ同士開院に向けて一つひとつ確認しあい、何度もシュミレーションを行いました。開院が近づくにつれ、オープニングスタッフである
私自身も緊張して不安を隠せませんでした。
以前働いていたとき、よく鼻涙管洗浄で来院される患者様がおられました。
その方は毎回不安なお顔をしておられ、処置室にご案内すると「怖いから手を握ってて」とおっしゃられました。私は処置が終わるまで手を離しませんでした。
処置後に患者様が「ありがとう、安心した」とおっしゃられたとき、『ありがとう』のひと言がこんなにも嬉しいことだと知り、眼科に勤めて良かったと思いました。
実は、先日も同じような患者様がおられました。その方は数カ月前から左眼がだんだん
見えなくなったが、眼科が怖くて受診できなかったそうで、初めて来院されたときも、検査からとても怖がられていました。
そこで私は診察がスムーズに進むよう
「大丈夫ですよ、ゆっくりで良いので少しずつ進めていきましょう」とお伝えしたところ
患者様は検査から診察中も私の手を握っていました。
お帰りの際に患者様は「あなたの笑顔と優しい応対のおかげで、眼科は怖いところだと
思っていたのが慣れてきたような気がするわ」とおっしゃられました。
その方は、以降注射のたびに「私の手を握っていてちょうだい」とリクエストされています。
今後も当院のスタッフとして患者様の不安を安心に変え、寄り添い笑顔で応対することを心がけ、より良い医療を提供できるように頑張っていきたいと思います。
診察室に入ると萎縮してしまって、先生には思ったことを言えない、本当は不安や心配でいっぱいなのに聞きたいことを出し切れない、そういう方もたくさんいると思います。
そんな時、患者さんは話しかけやすいスタッフに本音を話していることが良くあり、後からスタッフに教えられることもあります。
クリニックが怖いところや嫌なところでないように、子供さんの検査を楽しくできる工夫をしてくれるスタッフもいます。また、病院の暗いイメージを払しょくするよう、院内の飾りつけや掲示もみんなで工夫してくれています。
これからも、元町マリン眼科はワンチーム(ちょっと古い?)で、より良い医療を提供できるよう頑張りたいと思います。