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早期発見が大切・緑内障について


こんにちは、院長の蓮見です。


開院して2ヶ月ちょっと経ちました。この僅かの間に、なんと、緑内障で失明寸前の方が2人もいらっしゃいました。

緑内障は眼圧が高い事により、眼の奥にある視神経が圧迫されて弱り、神経が痩せ細って(萎縮)その部分がみにくくなる病気です。

神経は一旦弱ってしまうと、再生しないため、その部分は永遠に見えないことになります。


眼圧とは何でしょうか。

眼球の硬さです。

眼の中では常に房水という水を作っています。

この房水の排水口に当たる部分が隅角にある線維柱帯という部分です。





線維柱帯はメッシュのようなもので、年々目詰まりをおこし、水の流れが悪くなると眼の中に房水がたまり、内圧が上がるので眼球が硬くなります。






眼圧の平均値は15mmHg(ミリ水銀柱とよみます)くらいです。

この数字は眼科で機械を使わないと測れません。(最近は自宅で測れるような機械も開発されていますが、一般市場には出回ってないです)


なので多くの人はじわじわ眼圧が上がっていても気が付きません。


眼圧が高くて、視神経が傷んでくると、視野が欠けてくるのですが、中心の視野は最後まで残っていることが多いので、視野が欠けている、と自覚症状で受診する方は、相当進行した緑内障の方です。



視野が欠けているかどうかの検査は、視野計という機械を使って、片眼ずつ、客観的に計測します。

経験したことがある方もいるかも知れませんが、ドームに入って光が見えたらボタンを押す検査です。

疲れるから苦手…、という方も結構いらっしゃいます。

視野検査についてはまた、後日スタッフが記事を書いてくれますのでそちらも御覧くださいね。



視野検査で視野欠損があり、眼圧による視神経のダメージがあれば、眼圧を下げる治療をします。

眼圧を下げれば視野欠損の進行スピードを遅らせることができます。

しかし、それまでに欠けてしまった視野は、もとに戻らないのです。


なので緑内障は早く見つけて早く治療を開始することが、一番大切なのです。

緑内障は40歳代くらいの方から眼圧上昇や視神経の変形などの症状が現れ始めます。

40歳くらいから眼の検診が必要と言われているのは、このためもあります。


働いている方は会社の検診で見つかることも多いのですが、専業主婦など検診を受けない方は、自分で検診を受けないと、白内障を受けるくらいの高齢になるまで見つからずに、だいぶ視野が欠けてしまっているケースも見られます。



40代くらいから、老眼の症状も出始める方も多いので、老眼鏡を作るときに眼科を受診して、眼の健康診断を受けてみてくださいね。


元町マリン眼科では、老眼鏡や遠近両用コンタクトレンズの処方も行っています。

処方箋のみの発行も可能です。


緑内障の治療についてはまたの機会に。




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