今日は片側の眼瞼下垂手術の症例のご紹介です。
眼瞼下垂は片目だけに起こることもあります。
代表的なものは外傷性の眼瞼下垂です。内眼手術後の眼瞼下垂も片目に起こることが多いです。先天性眼瞼下垂も左右差がみられることが多いです。
今日出席したセミナーで、人がどのような顔面を美しいと思うか、の基準の話がありました。美しい曲線や対称性、個々のパーツの美しさなどを重んじるようです。
とすれば、眼瞼下垂で対称性が損なわれている状態は好ましくない変化と言う事になりますね。
片眼性の眼瞼下垂の場合は、良い方の眼に如何に近づけるか、という手術になります。
1~2年前から右側のまぶたのかぶさりが気になると来院された方です。
(*患者様の了承を得て写真を掲載しております。お写真のご協力ありがとうございました。)
左右の眼の大きさが違って見えますが、実は右は瞼の皮膚が被さっているだけで、眼の大きさは同じなのです。
眉毛の高さは同じですので右の眉毛の下ギリギリの皮膚を余っている分だけ切り取る手術をお勧めいたしました。(みぎ眉毛下皮膚切除術)
下の写真は術後1か月の状態です。
右眼の被さりが取れて、見やすくなったそうです。
左右の目の形は同じくらいになり、目つきが優しくなった感じがしますね。
ご本人も「いい感じです」と喜んで下さいました!
片方だけ手術をすると言う事は、反対の目はナチュラルな状態なわけで、人の手を加えるわけですからどうやったって自然の造形美に勝るものはないと思うのです。私は常に、どうやったら自然な感じでご本人の理想の目の形に近づけるか、と言う事を念頭に置いて手術方法を選んでいます。
元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。
眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。
眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について
手術の費用:3割負担で片眼30000円前後、1割負担では10000円、2割負担の方は自己負担上限金額の18000円です。
また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6千円程度かかります。
手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は1~2週間で徐々に軽快します。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。