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執筆者の写真HASUMI

片目の腱膜性眼瞼下垂

今回の出演者は、開院当初から他の病気のフォローで通っていただいている患者様ですが、2年越しで眼瞼下垂手術を受けていただきましたので、その経過のご報告です。(ご本人の承諾を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!)



今回の患者様が眼瞼下垂になった原因は恐らく以前に受けた眼の手術と思われます。内眼手術後に腱膜性眼瞼下垂を来すことは実はよくあります。霰粒腫の切開や目の注射でもなるといわれています。手術後間もない時期であれば回復も期待できますが、3か月で症状は大体固定となりますので、3か月様子を見て改善なければ手術を検討してもいいかもしれません。





初診の時から下垂はあったのですが、この2年強の間にも徐々に進行して行きました。向かって左側の右眼がだいぶ小さくなっており、さすがに見にくくなってきた、ということで手術をご希望されました。目の縦幅は左眼の半分以下になってしまっています。瞼はほとんど動きません。挙筋腱膜前転術を予定しました。





術翌日のご様子です。小学生のお孫さん(女子)がいらっしゃるそうなんですが、このお顔でビデオ通話したところ、「おばあちゃんが可哀そう」と泣き出してしまったとのこと。ひどい腫れを作ってしまったことにも罪悪感を感じますが、小さいお子さんをも傷つけてしまいちょっと凹みました。が、うまくいっているはずです。。。





抜糸の時には思ったより腫れも出血もよくなっていました。この顔ならお孫さんの心配もなくなったかと思い質問してみると、「今日も抜糸なのよって、さっきビデオ通話したら、今度は『抜糸は痛いの?可哀そう』と泣き出してしまった」と。大好きなおばあちゃんを心配する優しいお孫さんなんですね。



抜糸は痛いですか?という質問も結構受けますが、実は抜糸はそんなに痛いものではないです。眉下切開は縫合が長いので痛そうに見えますが皆さん大体「あれ、もう終わりですか?」と驚きます。もちろん麻酔なしで全く問題ありません。




1か月後、まだ少し腫れはあるのですが、左右差がなくなって自然な形に落ち着きましたね!ご自身も事業をされているのですが、お客様にも好評とのこと。お孫さんの感想は聞けていませんが、お孫さんにもやって良かったね、と言って頂けたか、今度聞いてみようと思います。



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元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。

などが代表的な症状です。 眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。 眼瞼下垂手術について 手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。 また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。 手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。 ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。 リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)

















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