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執筆者の写真HASUMI

眼瞼下垂手術のメンタルへの影響

本日の患者様は1年前に眼瞼下垂手術を受けた患者様です。

今日は目のチェックで受診されたのですが、その際に「先生、私の写真もぜひ使ってくださいね!」とおっしゃっていただいたので、使わせていただいております。(お写真のご協力ありがとうございました)



今回の方は、10年以上前に他院で眼瞼下垂手術を受けたが、皮膚がかぶさるようになり、特に右が見にくいと他院から紹介されて受診された方です。

執刀された先生はとてもご高名な先生で、しっかり眼瞼下垂は治っているのですが、皮膚弛緩が強くなってきたために被さってしまっています。

ご本人の希望もあって二重形成を行うことにしました。




術翌日です。パンパンに腫れていて心配になるところですがここはしばし我慢です。



ご本人の治癒力が高いのでしょう、1週間後の抜糸の時にはかなり腫れは引いていました。

腫れのピークは翌日~翌々日です。3日目から湯船に入ることや飲酒は可能になります。



1か月後の再診のお写真です。だいぶ腫れは落ち着いてきて、ご本人も鏡を見るのが楽しくなってきたとのこと、二重の幅も狭くなってきて自然に近い形になってきました。



6か月後のお写真です。気持ちが明るくなり、お化粧も楽しくなったそうで、眼瞼下垂手術を受けてよかったということでした。実際にいつも御綺麗な装いで、おしゃれを楽しんでいらっしゃるようです。このように、眼瞼下垂手術によって外見の悩みが解決して、メンタルにも良い影響を及ぼす効果があります。




外見的な側面がある手術なので、逆もまた然りなのです。うまくいけばいいのですが、100%の方が満足するわけではありません。見やすくなっても外見的な不満が残る場合は手術の満足度は下がりますし、そのために外出が億劫になったり気分がふさいでしまうこともあるでしょう。

特に術後のダウンタイム中は、思っていたより腫れが長引いている、想像していたより二重幅が太い、赤みがなかなか引かない、など実際に起こってみると不安になるものです。


切開して手術をする以上、どうしても術後の腫れや赤みはなくせるものではありませんし、傷の回復時間は年齢、体質などによっても個人差があります。そのために術後の診察を1週間後、1か月後、その後は必要に応じて2か月後や4か月後に設定しております。傷が完全に瘢痕化するまでには半年くらいはかかります。年配の方はそれ以上かかる事もあり得ます。

治療ですので予測し得ない事が起こることもあり得ます。治療は患者さんと私たち医療者が共同で行う作業ですので、一緒に頑張っていきましょう。


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元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。

などが代表的な症状です。 眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。 眼瞼下垂手術について 手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。 また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。 手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。 ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。 リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)








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