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眼瞼下垂手術の他院修正について – なぜ再手術が難しいのか?

執筆者の写真: HASUMIHASUMI


元町マリン眼科では、眼瞼下垂手術の他院修正も行っています。しかし、再手術は初回手術よりも難易度が高く、時間と労力がかかるため、基本的には自費診療とさせていただきます。

ただし、自費での手術が難しい場合、手術を受けた病院で当院宛に手術内容を明記した紹介状を持参できる場合は、保険適用での手術を検討いたします。






なぜ修正手術が難しいのか?


眼瞼下垂手術の修正は、初回手術に比べて難易度が格段に上がるため、高度な技術と経験が求められます。その理由は以下のとおりです。


1. 瞼の組織がすでに手術の影響を受けている


一度手術を受けた瞼は、以下のような状態になっています。


皮膚や筋肉の癒着→ 手術後、傷の治癒過程で皮膚や筋肉、脂肪組織が癒着し、元の構造とは異なる状態になっているため、修正が困難になります。また皮膚と皮下組織との間に癒着があると、思ったような二重を作成できない、予定外重瞼線ができるなど、結果が予測しづらく思い通りの結果にならないことがあります。

瘢痕(はんこん)組織ができている→ 瘢痕組織は組織が硬く剥離が難しい、術中の出血が多くコントロールしにくい、など手術を困難にする条件が揃っています。

瞼板や挙筋腱膜が損傷している可能性がある→ 初回手術で皮膚や組織の一部が過剰に切除されたり、縫合が適切でなかった場合、修正がより困難になります。

術後の回復に時間がかかる→一度手術を受けた部位は、リンパ管や毛細血管網が破壊されており、術後のむくみや内出血が遷延しやすく、腫れが長引きやすいです。そのため、初回手術から数ヶ月は待機する方が無難です。



2. 目の開きの調整がより繊細になる


眼瞼下垂の修正手術では、目の開きを微調整する必要がありますが、以下のような問題が起こりやすくなります。

目の開き具合のバランス調整が難しい→ ミリ単位で目の開き具合を調整する作業はただでさえとても繊細な作業ですが、初回手術でダメージを受けた組織を再度調整するのは非常に繊細かつ困難な作業となります。

左右差の調整が困難→ 片目だけ修正する場合、健側(手術をしていない方の目)とのバランスをとるのがさらに難しくなります。


3. 眼瞼の機能に影響を与えるリスクがある


閉瞼不全(目が閉じにくくなる)→ ダメージを受けた組織は正常な瞬きがしづらくなります。例えば筋肉のダメージによりまばたきがスムーズにできなくなり、ドライアイが悪化するなどの可能性があります。

異常なひきつれや違和感→ 瘢痕形成などにより皮膚や筋肉の動きが不自然になり、目元に違和感を覚えることがあります。



他院修正手術は基本的には自費診療だが保険適応には条件あり


眼瞼下垂手術の他院修正は、初回手術がどのような手術であったかの情報が無いことがほとんどです。眼瞼下垂の術式は数多くあり、情報が無い手術は手探りで行う手術となるため豊富な手術経験と判断力が必要となります。術後の組織の癒着や瘢痕の程度によって、初回手術よりも格段に高度な技術と多くの時間と労力が求められます

そのため、元町マリン眼科では基本的に自費診療といたしますが、手術を受けた病院(それが難しい場合はお近くの眼科)から紹介状をお持ちいただける場合は、保険適用での手術を検討いたします。

眼瞼下垂の修正手術をご検討の方は上記をよく理解してご相談くださいますと幸いです。



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