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糖化は体のコゲ❓目の病気予防のために



前回は、酸化についてお話ししました。


今日は老化とも関連が深い、糖化についてお話ししたいと思います。


糖化はタンパク質と糖分が結合することです。

からだの外で起こる糖化は例えば、加熱によって食品が褐色になり硬くなることです。パンやクッキーが焼けると硬くなって香ばしくなるのは糖化のおかげなのです。この反応は明ラード反応と呼ばれています。



一方からだの中で起こる糖化は、そんなに歓迎すべきものではないようです。

前回お話ししたように、食物は最終的に分子レベルまで分解されて、腸管から血管内に吸収されます。こうして取りこまれたぶどう糖や果糖が、いわゆる血糖です。血糖が高い状態が続くのが糖尿病です。

血中に多く糖があれば糖化が多く起こります。糖化された物質はAdvanced Glycation End products (AGEs)と呼ばれ、体内に蓄積して老化を促進します。また、蓄積するだけでなく、炎症を惹起することもわかってきています。

糖化されたタンパク質は本来の機能が損なわれてしまいます。こうして起こる病態が、糖尿病の網膜症であったり、神経障害、動脈硬化などです。



AGEsはいろいろな病気の発症に関わることが分かってきました。

アルツハイマー型認知症患者の脳にはAGEsが蓄積しています。AGEsが血管壁に蓄積すると、血管は弾力を失い、動脈硬化が促進されます。


眼の中では、水晶体の中のクリスタリンという蛋白が糖化の影響を受けて濁ります。つまり白内障が進行します。

糖尿病網膜症は、網膜血管の高血糖によるダメージがその本態です。

加齢による代表的な眼疾患である加齢黄斑変性の発症にも関わっています。



では体の中の糖化を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?

それは糖尿病にならない生活と同じことですね!


  • 血糖値の急激な上昇を控えるための食生活、野菜を多く摂る

  • 食物繊維を多く含む食品を摂取する

  • 甘いものを食べすぎない

  • 適度な運動をする

  • 禁煙をする

  • 焦げた食べ物を避ける


というようなことに気を付けて、過度な糖化を予防しましょう。

また、抗糖化作用がある物質の研究も進んでいます。


抗糖化作用のあるもの例として、


  • 栗の鬼皮

  • ヒシ

  • ふきのとう

  • モロヘイヤ

  • 栗の渋皮

  • ローズマリー


などのハーブや食品に含まれるそうです!

しかしどれも直接食べたり、大量に食べるのはなかなか難しいですね。

そこでサプリなどで気軽に摂取するのも良い方法です。



サプリメントは予防には効果的かもしれませんが、薬ではないので病気の治療にはなりません。病気の方は、眼科で適切な治療を受けつつ、補助的に利用するのがおすすめです。



元町マリン眼科では、こうした病気の治療にプラスアルファで健康寿命を延ばしたい、という方のためにサプリメントのご紹介もしています。ご興味のある方は是非ご相談くださいね。



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