今回はだいぶ前に手術を行った方ですが、厚めのまぶたであったものの二重形成を行って、経過が良かった方のご紹介です。*ご本人の了承を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!
今回の方は瞼が下がってうっとおしいと受診された方です。50年以上コンタクトレンズを使用していたということですが、皮膚弛緩がメインであまり眼瞼挙筋の緩みは出ていなかったので、皮膚を取るか、二重を作り直して折りたたむ方法がよさそうです。
まず術前お写真です。奥ぶたえの方ですね。やや厚めの瞼で二重は作りにくいかなと思いましたがご本人の希望もあり二重形成することになりました。
翌日です。思ったより腫れていませんでした。
挙筋をいじる操作をすると腫れはこれより強くなるでしょうね。
抜糸の時です。奥ぶたえがはっきりとした二重になりました。
1か月後には腫れも落ち着いてきて、ご本人もやって良かったとおっしゃっていました。
術後5か月後の検診の時のお写真です。
比べると、やはり術後5~6か月の方が瞼がすっきりとしていますね。このように皮下の炎症が落ち着いて、最終形になるのは半年くらいかかるのです。
ダウンタイム中は皆さん心配になると思いますが、気長に焦らず術後の生活を乗り切ってくださいね。もちろん定期検診をちゃんと受けて、適切なケアを受けるようにしましょう。
この方は二重形成が思いのほかうまくいったのですが、やはり厚い瞼の方だったので、ダウンタイム中はかなり瞼が腫れていたと思います。厚めの瞼の方に眉下切開をお勧めしている理由はそこにあります。しかし眉下であってもやはり術後の腫れは皮膚が厚いと長引きます。
せっかく切るのですから、ご本人の希望をなるべく叶えてあげたいとは思いますが、ダウンタイムが長引くと、わかってはいても不安になるのは仕方がないことです。そんな不安を少しでも減らしたいことから、今までの経験によりお勧めの術式を提案しています。お話ししても納得されない方は手術をお引き受けできないこともありますのでご了承下さい。
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元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。 眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。 眼瞼下垂手術について 手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。 また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。 手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。 ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。 リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者
元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)