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執筆者の写真HASUMI

術後検診の大切さ

更新日:6月27日


当院では、眼瞼下垂や瞼の手術後、翌日、1週間後の抜糸、1か月後、4か月後、その後は必要に応じて検診に来て頂いていますが、最近過去の手術データをまとめていて、術後検診を無断キャンセルする方が結構いることに気が付きました。

糸がずっとついていては困るので皆さん必ず1週間後の抜糸にはいらっしゃるのですが、ひどい人だと1か月後の検診にすら来ない人がいることが判明しました。。。1か月後の傷はまだ赤くて腫れてますし、傷が完全に成熟するのには3か月~半年はかかります。その間は、術後の合併症が起こることもあり得ますし、回復が遅い場合は、投薬や生活習慣のアドバイスで改善できることもあります。術後の問題を早期に発見するためにも指定された期間での術後検診は大切です。



当院で行っている眼瞼下垂手術は保険診療であり、病気の治療です。手術を行った(受けた)からには、治療が終了するまで経過観察を続ける(受ける)義務があります。また、術後検診は当院の予約枠を圧迫していますので、無断キャンセルや当日キャンセルは他の患者様にもご迷惑となります。

術後検診に来ていただけない方は手術をお断りすることもありますのでご了承ください。



さて、本日ご紹介する患者様は、いつも検診には欠かさず来てくださって、今回晴れて卒業となった方です。

*ご本人の了承を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!

この方は①両眼の眉下切開に加えて右②挙筋短縮、さらに左②眼瞼縁皮膚切除を行っています。




左右差のある眼瞼下垂で、他の眼科に相談に行ったところ、挙筋腱膜短縮を提案されたが、ご本人は眉下切開をご希望とのことで受診されました。

右は挙筋機能が低下しており、眉下切開だけではこの左右差は改善できないこと、右は2回必要なことをお話しして、ご納得いただいたので手術を行いました。




①両眼の眉下切開翌日です。

左目はもともとの二重が戻っていますが、右目は眉が上がってしまっており、二重の線は薄れています。抜糸の時も眉の高さは変わりませんでした。

ご自身も右目は挙筋短縮手術が必要なことがよく分かったそうで、右目の2回目の手術はいつでも可能とお伝えしたところ、即日の手術をご希望されました。なぜ当日の午後の手術が可能だったのかは覚えていないのですが、抜糸の日の夕方に2回目の手術を行ったようです。








右の手術②抜糸後です。1週間なのでまだ腫れていますが眉の高さは揃いました。




右の②挙筋短縮の術後1か月後の状態です。瞼はまだ腫れていますが右に関しては満足しているとのことでしたが、右がすっきりした分、左の耳側の皮膚の下がりが気になるということで左の再手術をご希望されました。

今回は左の二重瞼切開をして、余っている皮膚を切除することといたしました。


左手術②の翌日です。皮膚を取っただけですが、結構腫れがひどいですね。やはり眉下切開後ということも関係しているかと思われます。

手術を繰り返し行うと、腫れが長引きやすくなります。





先日お見えになった時、腫れはすっかり落ち着いて、ご満足されているとのことでした。お仕事忙しいそうで、手術の日程調整には苦労した様子でしたが、早め早めに日程を押さえておくことでご希望の日程で手術を受けられたようです。

お仕事柄、美意識の高い方が周りに多いとのこと、そんな周りの方にも好評と喜んでいただけました!



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元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。

などが代表的な症状です。 眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。 眼瞼下垂手術について 手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。 また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。 手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。 ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。 リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)






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