今回は若い方の逆さ睫毛(睫毛内反症)に対して、自費で目頭切開と重瞼形成を行った症例の手術経過をご紹介します。
*ご本人の承諾を得て写真を掲載しております。(写真のご協力ありがとうございました!)
睫毛が良く入るという事で、糸を入れて、睫毛の向きをよくする手術をお勧めした方です。
一重で、上の皮膚の被さりが、睫毛の向きを下に向けてしまうタイプです。蒙古襞(目頭のところの皮膚のつっぱり)が強く、内側の白目がほぼ見えません。
いわゆる埋没法による二重手術のみでは、このようなつっぱりが強い方は、糸が外れやすく、再発しやすいのです。そこで、目頭切開を加えることをお勧めいたしました。(保険適応外・自費の手術です)
手術費用:片眼につき66000円(目頭切開含む)
術後翌日の様子です。
睫毛の向きが良くなっていますね!
まだ腫れが強くて、二重の幅が太いので心配になりますが、麻酔とむくみで翌日はこのくらいは腫れてしまうのです。
術後1週間目です。
目頭の抜糸を行いました。腫れは軽快してきています。
ようやく自分の顔を見慣れてきた頃です。
術後1か月の様子です。
二重は平行型で自然な感じに仕上がりました。目頭切開の傷は少し赤いですが、術後3ヶ月から半年くらいで肌になじんで目立たなくなります。
まん丸で可愛らしい目つきになりましたね。
術後1年の診察時です。
傷跡はほとんどわかりません。もうご本人もご家族も前の顔は忘れてしまった(笑)というくらい、お顔になじんでいるようです。
手術を受けて本当に良かったとおっしゃっていただけました!
元町マリン眼科では眼瞼下垂や逆さ睫毛の日帰り手術を行っています。この症例は自費で手術を行いましたが、お困りの症状があって、適応となる条件を満たせば、保険適応の手術も行っています。
自分が対象となるか、また、どんな治療オプションがあるか、まずはカウンセリングにお越し下さい。
自費での眼瞼手術について
費用:埋没法による重瞼形成…片眼につき33000円(初診料、採血代、再診料など別途)
また、当院では術前採血を行っています。費用は自費で6千円~9千円程度です。
手術時間は日帰りで、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:術後1週間はかなりまぶたが腫れます。1週間後以降に抜糸を行います。内出血は1~2週間で徐々に軽快します。(*術後の経過や結果には個人差があります。)
リスク:出血、痛み、創感染など、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者
元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)
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